なぜ？
脚が攣るのか！
これを解明しないことには
私はカスミンにはなれない
それではかすみがうらマラソン後半
21km〜25km
3:52-3:45-3:50-3:53-3:52
中間点1:21:43
中間点の坂をくだるととかすみがうら沿岸がみえてきました。
スライド区間ではないけれど先行するランナ－が見渡せます。
アップダウンも終わって平坦なコースに突入
ここから38ｋｍすぎまでビックリするぐらい同じような道が続きます
「あのラインがおそらくサブ40集団ですね」
「まだまだ温存しておきましょう30km以降に何がおこるかわかりませんから」
25km前でペースがおかしいことに気が付いて
Bさんに確認をしてみることに
私「GPSがおかしくて4分台なんですけど今、ペースいくつですか？」
Bさん「3:52ですね」
優しく教えてくれることに感謝
しかし、このあたりから集団がばらけだすことに
第5章で会おう
「ぼく カスミン。
いまはサブ45ランナ－だけど
サブ35ランナ－になるのが夢なんだ」
なんかせつないドラクエ4
26km〜30km
3:54-3:56-3:52-3:59-3:56
ちらほらと歩き出しているランナーさんもいたりして噂に聞いていたかすみのキツサを目の当たりに
そして
26ｋｍすぎ左脚裏がチクチク
水膨れができ、まずいなあ～
テ－ピングがずれたのか？靴下がよれているのか
確認したいけれど止まることはできない
着地を変えるしかない
初めてのヴェイパーネクスト2 、ダメなのか
これがこの後の攣り地獄の引き金だったとは
30km 1:56:36
Bさんとも離れはじめる
Aさんの足音は後ろから聞こえてきます。
Bさんの背中を視界にとらえつつ走るしかない
そう思った直後
Aさんの「わあ」の声が・・・・
妄想ドラクエワールドの終焉
ここからはそれぞれの闘いへ
31km〜35km
4:01-4:01-4:02-4:03-4:04
全ての補給食を使い切って
水を頭にかけながら
スポドリをいつものように顔にぶちまけ
びしょんこ、ノースリーブでないので
肩にシャツが張り付いて腕が上手く触れない
毎回のエイドでバナナを取ろうとするも
皮をむぐのがめんどくさいと思ってしまって
結局はノーバナナ
民家の軒先での応援もありペースを落としながらも
前に前に進むしかない
「がんばれ〜」と子供の小さな声
声援には手を振って答えます
しかしその直後
「ねえ、ねえ、おかあさん」
「もっと大きな声をだしてダメなの？」
初めてマラソンを見たのかもしれない子供
数千人のマスクをしていない人間の顔は初めてでは？これが人間の姿だ！
2年間の愚策によってこんな広々とした屋外で
声をだして応援することを躊躇させるとは！
湧き出る子供の気持ちを抑え込んでしまう
まさに愚策
「だいじょうぶだ！ありがとう」
大きい声をだしてやったぜ！
そしてついに、左脚の異変
攣るのか？攣らないのか？
まずいぞ、まずいぞと思っているところに
「動いているよ〜」
は！と横を見ると
シューズ円陣でお会いしたズンさんが沿道に
噂では知っていましたが色々な所に現れるんですね。
辛い時の一声は本当に助かります。
ありがとう、本当にありがとう、心の底からありがとう
200m 先のBさんの背中だけを
見ながら前に前に
36km〜40km
4:12-4:13-4:14-4:09-4:02
メガンテ！炸裂
左脚のふくらはぎが攣ちゃいました
追いついてきたAさんの背中を見送る
復活したんだな〜
強いな〜
心が折れそう〜
しかし、ある程度地獄を経験しているので対処方法は色々と持っています。
その1
ペースを落とす
その2
ストレッチをしながら走る
おもいっきり踵から着地してその衝撃を利用してアキレス腱あたりを伸ばす
その3
脳を騙す作戦で「気のせい気のせい」と思いこませる、そして今回のテーマソングsuperfly の唄を思い出しながら
「ゴールまで行けば志帆ちゃんに会える」
もはや妄想は暴走・・・
給水所でしっかりとスポドリを取る瞬間が1番やばくてグラングランな脚
死闘を繰り広げること3km
39kmの大通りに出た瞬間に腹が立ち
「くそが！クソが！！！クソが！！！」
「ふざけるな〜」
「なんなんだ〜」
声に出して叫ぶ！！！過呼吸になり
息がヒクヒクなりだして目から涙が
いい大人が
泣いている
完全に感情がオーバヒート
汗と涙と被った水でビチョビチョ
次の瞬間に右手で左脚をビンタ
バシコーン！！！
止まったよ
止まったよ
攣り地獄から脱出できたよ
41km〜ゴール
4:07-3:52-3:24
奇跡的に完全に脚が戻った
Bさんに追いつき
私「もう少し、ラスト2kmです」
Bさん「キツイ〜」
離れてゆくBさんに最後の手でサイン
また会えるさ！
スピードが戻りどんどん前に進める
大通りに出てすぐに曲がりここを過ぎれば残りはわずか
3:30/kmまでペースが戻り
ほぼ無双状態
見えた競技場！
トラックに入ると歓声が気持ち良く
3:00/kmを切るペース
謎のおひとり様トラックレース
そのまま気持ちよくフィニシュ
ベストは更新できませんでしたが
楽しかったよ
苦しかったよ
レース中泣いちゃったよ
また走りたくなったよ
最後までお読みいただき
ありがとうございます
